どうも、丹内です。今回は映画「ポールプリンセス!!」を見に映画苦手マンが9年ぶりに映画館へ出向いた話をします。
そしてせっかくなのでポールプリンセス!!がどんな作品か、軽く紹介もしていきたいと思います。
なお映画の内容に関するネタバレはありませんので未視聴の方も安心です。もうほぼ公開は終わりなんですが、一部では続いてますしいずれ配信もあると思うので……
ポールプリンセス!!とは?
※ここから前置きです、映画の感想から見たい方は上の目次から[3.観終わっての感想]へ。
「ポールプリンセス!!」、通称ポルプリはポールダンスを題材としたオリジナルアニメ作品です。
↑左3人が先輩ポールダンスチーム、その他が主人公チーム
作中世界にポールダンスが不健全という風潮は残っている一方で、その辺の公園にポールダンス用のポールが設置してあったりポールダンスの大会が若者で盛り上がっていたり。なので「大ポールダンス時代黎明期が舞台」として見ていくと取っつきやすいかと思われます。
簡単なあらすじは「主人公が祖母の経営するプラネタリウムを盛り上げるため、仲間たちとポールダンスで奮闘する」的な感じになります。
ただしこのあらすじは映画のものではなく、YouTubeに投稿されたショートアニメに関するものです。
そう、ポールプリンセスはWEB配信アニメが劇場版上映前に無料公開されており、映画はその続きを描いています。こちらのWEB版は全編3Dアニメです(劇場版はポールダンス以外が手描き)。
ちなみに映画のあらすじは「主人公らのチーム4人が"ポールダンスジャパンカップ"という全国大会に出場するため互いに切磋琢磨していく」というものになります。
映画を見る前にWEBアニメは見ておくべき?
未視聴の方はここで"じゃあポルプリの映画観る前にまずWEBアニメを先に見るべき?"という疑問が沸くと思います。
それに対する解答ですが「見ておいたほうがより楽しめるが、絶対見ろという訳ではない」になるでしょうか。
わざわざ予習するのが面倒という方や、全編3Dアニメは見る気がしないという方はいきなり映画の方を見ても大丈夫だとは思います。ざっくり下の3パターンのどれかを選ぶとよいです↓
- WEBアニメをあらかじめ全部見ておく(全ストーリーイッキ見動画もあります、計56分半)
- 主人公とその仲間の3人が登場するところまで見ておく(Ep.00「プロローグ」からEp.03「山はひとつじゃない」まで、計24分ほど)
- ぶっつけで映画を見に行く(これはこれで違った面白さがあるかも?)
9年8ヶ月ぶりに重い腰を上げて映画館へ
ぼくが最後に映画館へ行ったのは2014年4月くらい、なのでポルプリ鑑賞はおよそ9年8ヶ月ぶりの映画館という事になります。
そもそも本編が長時間になってしまう劇場版アニメや映画そのものに苦手意識があるため、その間に見た映画もせいぜい劇場版若おかみは小学生!(dアニ)とボヘミアン・ラプソディ(金ロー)くらいでした。
そんな自分がなぜ劇場に行くのかというと、南曜スバルちゃんを大きいモニターで見たくなったからです。
※正統派ボーイッシュ少女の大学1年生、元体操選手
そもそも最初はYouTubeで見るのもポールダンスの単体動画だけ、ドラマパートすら見ないつもりだったんですが、気が付いたら両手をクロスにして映画館の自動ドア(木製)をブチ破っていました……
そして何よりこの作品はコンテンツのマイナー臭が半端ないです。YouTubeの本編も再生数はそれなり、テレビ放送が無い影響かポルプリが話題の中心になる光景は見かけず、映画の宣伝すらも見たことがありません。
なので「自分が見に行ってあげないと後に続かないかも!(上から目線)」という心理が無意識に働いていたのは間違いないでしょう。しかし最近は結構Xで盛り上がっているのが確認できたり、新宿の劇場がしょっちゅう満席になるなど潮目が変わってきているとは思います!
観終わっての感想
※行ったのは応援無しの通常上映、特典は4週目のThanks Book(後日談掲載)
映画を観終わっての感想ですが、すこぶる良かったです。映画館からの帰り道も興奮が治まらず、家に帰ってからもずっとポルプリの事が頭から離れないほどでした(ポルプリ脳)
この映画の最大の見どころは間違いなくラストのポールダンスライブシーンです。そこは後でじっくり触れるとして、最初に目についたのが登場人物が生き生きとしている点ですね。
YouTubeでは全編3Dでキャラの動きもモーションキャプチャー、なので人体の動きがそのまま反映されています。しかし劇場版は大半が手描き2Dアニメなので、これまで見たことの無かったようなキャラのコミカルな動き・表情がかなり新鮮でした。
またドラマパートではこれまで触れられていなかったキャラの過去話なども豊富に出てきて、WEBアニメを見た際に気になっていた部分が次々と明らかになります。「あの時ちょっと話してたのってこういう事だったのか~」なんて場面が何度もあってスッキリできました。
ひとつ気になった部分
日常パート全体は良く言えば王道な展開、悪く言えばよくあるストーリーとも表せます。
ぼくは既にある程度キャラへ愛着を持った状態で映画を観たのでずっとモチベは高かったですが、完全初見の方はもしかしたら序盤だけ退屈に感じるかもしれません。しかし少し経つといくらか踏み込んだエピソードも展開するので、そこからは普通に見られるとは思います。
ポールダンスが全部終わった後のラストシーンなんかも、完全初見の人ですら「このあとはあのキャラがあのキャラにアレして終了かな」と予測できてしまうと思います。
しかしそこは確実に"最後に皆が見たかった展開"になると思うので、間違いなく映画の〆にふさわしいラストシーンと言えるでしょうか。
山場であるポールダンスシーンはとにかく圧巻!
この作品、ドラマパートは緩めなんですがクライマックスのポールダンスシーンはとにかく壮絶、ダイナミックすぎる振り付けと壮絶な演出が洪水となって視覚に襲いかかってきます。
ポルプリは本編が全60分と短めながら、ポールダンスライブが全部で6回あります。少なくとも計20分はライブシーンがあったんじゃないでしょうか。
なのでその間ずっと人間技とは思えないほどのポールパフォーマンスが幾度となく繰り広げられ、また小道具をブン回したりド派手なオーラを出しまくったりと演出もとにかく豪快。
そして特に印象深かったのが全二組が披露したダブルスです。あの狭い1本のポールでふたり同時にポールダンスをかましてくれます。
WEBアニメ版のポール動画も見慣れた今、もうポールダンスの技で驚くことはそんなに無いだろうと思っていたのですがポール上の二人が共同で繰り出すトリックの数々にはすっかり度肝を抜かれてしまいました。
映画初見時はライブシーンが始まってすぐに「あ、制作陣はこのポールダンスシーンに全力で命かけたんだな」と察することができるはずです。もうこの作品は「最後のポールダンスで脳汁出しまくるための映画」と表現してもいいのではないでしょうか。
劇場版ポルプリボヘミアン・ラプソディ説
映画ポルプリなんですが、ぼくがひとつ前にテレビで見たQUEENの映画「ボヘミアン・ラプソディ」になんとなく系統が似てる気がします。
- ボヘミアンラプソディは最後のライブエイドシーンでカタルシスを得る
- 映画ポルプリも最後のポールダンスライブでカタルシスを得る
- ボヘミアンラプソディは評論家に「凡庸なストーリー」などと批判されていたが、一般ファンの満足度は総じて高い
- ポルプリもストーリーが平凡という声も無くもないが、鑑賞者の満足度が総じて高い(自分調べ)
- ボヘミアンラプソディはQUEENファンが繰り返し見まくっている(興行収入130億になるほど)
- ポルプリもファンが繰り返し見まくっている(5回6回なんてゴロゴロ、中には30回以上観たファンも)
- ボヘミアンラプソディは同性同士の熱い絡みが見られる
- ポルプリも同性同士の熱い絡み(物理)が見られる
少々苦しいでしょうか。まぁふだん映画全く見ない人間がちょっと思っただけ、話半分で聞いてください。
ポールプリンセス!! Starlight challenge
まとめ
- 「劇場版 ポールプリンセス!!」、ポールダンスに取り組む少女達が全国大会へ出場するために奮闘する60分映画
- ポルプリ映画はWEBアニメの続きを描いている、なのでできればそちらを先に見ておきたい
- 映画はそれなりに緩く見られる日常ドラマパートと、超絶ド派手なライブパートがある
- クライマックスのポールダンスライブは必見、これを見て脳内物質を出しまくるための作品かも
ここまで書いた他にも、劇場版ポルプリは「豪華声優陣」「ライブで流れる各キャラの歌が良い」「ライバルチーム内の会話が微笑ましい」など見どころは多岐にわたります。
本当はポルプリのCGを手掛けているタツノコプロの凄さなど色々語りたいんですが、今回はあまり踏み込みすぎない程度にとどめておきました。
ぼくは公開4週目にやっと見に行ったせいで、この記事を書き終える頃にはもう一部を除き公開は終わってると思います。しかしポルプリが配信された際には何としてもご覧になってください!この記事は以上です。
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