長らく一挙放送がなかったアニメダイナミックコード(というか今も無い)。そんな中出会ったのがこの"『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima"でした。
実際はさすがにダイナミックコードほどブッ飛んではいませんでしたが、ギャグ良し・シリアス良し・ラップ良しの優秀な作品だったと思います。もちろん原作には全く触れていませんでしたが、アニメだけでも惹きこまれるには十分な出来です。
という訳で今回はそのヒプノシスマイクのアニメ本編における名言ベスト20を紹介していきたいと思います。
これらは全部ぼくが勝手に順位付けしたやつですが、よろしければ最後までお付き合いください。なお、名言の中にはラップバトル中のフレーズも多数登場します。
それと後日迷言ベスト20のほうも記事にしたいと思います。まぁダイナミックコード同様そっちが本編なんですけど…… ※追記:迷言記事が完成しました。記事のリンクは最下部にて
ヒプノシスマイク名言ランキングBEST20
第20位
いきなり説明台詞を長々と入れてしまうとせっかちな視聴者が離れていってしまいそうですが、このアニメは設定がトンチキなおかげで、むしろその説明がプラスに働いている気がします。
第19位
Secret Aliensの面々は主人公らと戦うとき以外にラップは披露しておらず、それこそラップを武力として使うだけでした。
しかし主人公達とマイクを交わしていくにつれ、彼らの中でラップバトルそのものへの純粋な楽しさが芽生え始めていきます。言の葉党の連中は結局最後までいつも通りでしたが、なんかいい感じにスッキリして終われたのもSecret Aliansの功績が大きいです。
第18位
「廉貞 お前の妹、今日誕生日なんだろ」
「はい」
第4話より、碧棺左馬刻のセリフです。このご時世にしては珍しくド直球のヤ○ザが主要人物として登場、最初はガラもだいぶ悪かったのでキャラに肩入れできるか少し心配でした。
しかし4話のMAD TRIGGER CREWメイン回で彼はむしろ親切寄り、登場人物の中でもまともな部類であることが判明しました。
第17位
「残念ですが、家に行くのはまた今度ですね」
第1話、神宮寺寂雷のセリフです。それまでスタイリッシュな展開と派手なアクションで話が進んでいましたが、最後は落語のようなオチで笑ってしまいました。
第16位
「なんたって金……じゃねぇ、プライドかかかってるからなぁ!」
「何言ってるの!」
第5話より、飴村乱数のセリフです。ライブで金を稼ぐ事しか考えていない有栖川帝統へ「ライブの主役は客」である事を諭すという、高いプロ意識が感じられる名言です。
ちなみに本家ニコニコ動画のコメントでは「レヴァフェ聞いてるか~?」と、あまりにも自分本位でプロ意識の低すぎる[rêve parfait]のほうに飛び火しています。
第15位
「♪テメエのケツテメエで拭け!ケツまくれケツまで韻踏む! information 指示待ちかよインカム」
第10話、山田一郎のラップより。「社畜⇔automatic⇔家畜⇔食肉⇔直に喰う」で綺麗に韻を踏んでおり、特に最後の「食肉」「直に喰う」のコンボは聞いていてかなり気持ちが良いです。
第14位
「二人は似た者同士かぁ~ じゃあ一葉も何かブラックホール持ってるのか?」
第7話に登場したサブキャラ、瑠璃川一葉のセリフです。彼はあまりにも独歩に対して親切すぎたため、逆に怪しさ満天な雰囲気を醸し出していました。
そんな彼がいつ尻尾を出すのか気になりつつ見ていると、一二三も交えた居酒屋でいきなりこの発言が飛び出します。ダイコーのルシファー(香椎亜貴)を彷彿とさせる、得体の知れない恐怖感あふれる一言でした。
第13位
「SNSの画像の中から顔認証で見つけてほしいものがあるみたいなんですが…」
「まったく……50過ぎのラーメン屋のおっさんが何に使うんだよ……」
ラーメン屋のおっさん(正体はアイリス・イノセント・トレイター)から顔認証を使っての人探しを依頼された山田三郎ですが、彼は彼でドバイのゲームクリエイターという身分で通しています。
なのでこうして見るとラーメン屋というのも偽物の肩書とバレバレなのですが、兄の山田一郎は(弟のニセ身分は知らなかったとは言え)そこを全く疑う様子もなくこのセリフで聞き返します。山田家長男の純粋さがよく表れている名台詞だと感じました。
第12位
第10話で披露された有栖川帝統のラップです。「カスとリーマン」が「勝つと利になる」「旨味ねーじゃん」と上手いこと絡んでいて、さらに続いて「ギリギリ⇔損切り⇔出来んのに⇔金土日⇔その義理」で畳みかけられています。
これらは単語のチョイスがギャンブラーらしいのも高ポイントですね。9話から始まるラップバトルでは、そのクオリティの高さにとにかく関心させられることが多かったです。
第11位
乱数「地獄に引きずり込んでやる…手をつないでさぁ…吐き気がするほどイヤだけどね…この糞ジジイ!」
帝統「俺の10万ラッキー おまえにやったぜ」
「帝統…セリフが違いますよ」
第10話にて、寂雷に対する憎しみで完全に冷静さを失っていた乱数でしたが、夢野幻太郎のこのセリフで平静を取り戻します。
作中ではよく嘘を吐いていた幻太郎ですが、乱数に華があって主人公にふさわしいというこのセリフはさすがに本音ですね。FlingPosseのライブシーンを見るに、乱数の華のあるパフォーマンスに魅了されている女性客もかなり多そうでしたし。
第10位
「♪糖が不足し最低最悪の生産性 脳がヤバい どうかホント神様」
第10話のFling Posse対麻天狼のラップバトルにて、最初はへなちょこなミジンコラップを連発していた観音坂独歩。しかしバトルの最後の最後にこの超早口ラップで逆転勝利を納めました。
彼は登場するたび常に理不尽で不幸な目に合っていましたから、ここで大きい活躍の場を設けられて少し安心しました。あと少しで勝てそうだったFling Posseは少々気の毒ですけどね。
第9位
第10話、伊弉冉一二三のラップです。
「嘘で固め⇔籠っちゃ駄目⇔出たらね⇔デタラメ」や、「闇に巣食う⇔ネオンライトにて救う」、「fandom⇔さだめ⇔ないんだね⇔下手だね」などなど、とにかくあちこちで韻を踏みまくるこのライム。よく作るなぁ~と感心させられるばかりでした。
第8位
「申し訳ございませんでした!」
事情があったとは言え裏切り行為を働いていた手下の額繋廉貞に対し、火貂組からの破門を言い渡す碧棺左馬刻。
しかしそれは大切な家族を持つ廉貞を裏社会からカタギの世界へ戻すための建前みたいなものでした。よくあるベタな展開ではありますが、個人的に好きなシーンのひとつです。
第7位
最終話で碧棺左馬刻が披露したラップです。
まず「安普請センサー⇔解らんさ⇔新鮮さ⇔食物連鎖⇔毒持つ怨嗟⇔アンサー」で見事に韻を踏み、次に「進化」「深化」「真価」の同音異義語を並べます。
最後に「比すりゃ⇔ヒスッた」「闇⇔悔やみ」「初心者⇔なさいな」を複雑に絡ませ畳みかけます。トーナメントが始まってからはラップをひとつの曲としてまとめる必要がなくなったためか、ラップ自体のクオリティが3段階くらい上がったように思いました。
第6位
「元軍人!その涼しい顔をすぐに歪ませてやる!」
「ふん…それは楽しみだ」
第9話で山田三郎が毒島メイソン理鶯に対して放ったラップです。いきなり大衆の面前で無職煽りをするという容赦ない行為、思わず「そこは触れなくても……」と同情してしまいました。
第5位
「貴方は警察が嫌いなようですね」
「あっ、分かる? 子供の頃からサツには嫌と言うほど世話になったから」
「ヤ○ザとつうかあのサツじゃよほどのゲスなんだろうな」
第8話にて入間銃兎&左馬刻コンビと会話を交わすアイリス・イノセント・トレイターの名言です 。
現役警官の入間が聞いているであろう状況であえて「警察の中にもマシなのもいる」というセリフを放つことで、その時まさに本業がやっかいな状況にあった彼を激励するような意図が見て取れます。
ヒプアニ本編の中でもこのセリフは特に絶妙、名言にふさわしいと思いました。どちらかというと入間も汚職警官側なのがちょっと惜しいですけどね。
第4位
12話では歌唱担当で普通のラップは無かったアイリスでしたが、13話でガチのラップが披露されました。
「知らない⇔専門外」「オウム返し⇔オールドガイだし⇔デイサービス扱い」から始まり、「仮住まい⇔カリスマ⇔タリズマン⇔守る番」で締める、終盤にふさわしい見事なクオリティでした。
さらにダーティドッグを考古学級に前時代的なものとdisりつつ同時に年寄り扱い。韻を踏む以外の部分も素晴らしいです。
第3位
「面白れェ……だったら望み通りに潰してやるよぉ~!!」
第2登場の銀行強盗(五斗山頁)が披露したラップです。ぼくもこれまでラップは洋楽のド定番を少し聞いてきたくらいでしたが、それでもこの彼のラップが致命的にダサいというのはすぐ理解できました。
- 韻を踏めてはいるがやや冗長なリズム
- それなのにわずかにズレる
- あっさり4小節で終了
- そもそも声質がダサすぎる
まさに山田一郎に倒されるためだけに生み出されたようなキャラです。……がしかしその小物ながら一生懸命ひねり出した感が絶妙なこのラップ、逆に妙な中毒性がある気がします。
第2位
第12話、麻天狼へぶつけた碧棺左馬刻のラップです。「依頼心⇔避雷針⇔吹き返し⇔焼石⇔人命軽視⇔ウゼえし⇔生死⇔迷信⇔心停止」と、頭から最後までこれでもかというくらい韻を踏みまくっています。
さらに最後を"心停止"で締めることでより攻撃技っぽくしているのが上手いです。本編で出てきたラップの中で一番関心したのがコレでした。
第1位
第1位は2話より、強盗に違法マイクで追い詰められていた山田一郎が発したセリフです。
「マイクは人を傷つける道具じゃない」。冷静に考えると当たり前な発言なのは手塚部長の「ラケットは人を傷つける為にあるんじゃない」に共通しているでしょうか。
しかし武器をマイクに持ち替えたという設定の作品であるが故に、よりいっそうこの発言にも重みが増しているのではないかと思います。正当防衛とは言えこのあと普通に強盗をマイクで病院送りにするところも含めて、一番ヒプノシスマイクらしい名言に感じました。
さいごに
以上、アニメヒプノシスマイクの名言ベスト20をお送りしました。ダイナミックコードの名言1位は土壌おじさんのおかげであまり迷わなかったんですが、こっちのほうは上位3つでかなり迷ったという経緯があります。
それと書き終えてみると碧棺左馬刻関連のセリフ・ラップが多くなりましたね。特に推しているというわけでもありませんが、アニメを通して何かと印象に残ったキャラだったのは間違いなかったです。
そして冒頭でも書いた通りこの後は迷言ランキングの記事も上げていきたいと思います、記事が完成した際はぜひ一読ください! 追記:完成しました、リンクは↓にて。
↓次回の迷言記事
↓前回の名言記事
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