初めて治験で入院したときに遭遇した良かったこと・悪かったこと

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どうも、丹内です。少し前に「はじめて治験で入院してきたので、その体験記を書きます」という記事を投稿しました↓

「4泊5日+通院2回」の初治験、その治験申し込みから治験完了までについての体験記を詳しく書き記したものです。

しかし上の記事、初治験でやったことについて詳しく記すことはできましたが、肝心な治験中に感じたこと等については書き切ることができませんでした。

なので今回のこの記事で改めて治験中に感じたこと、要するに「初治験で良かったこと・悪かったこと」について書いていこうと思います。かなり細かいところまでつづる予定です!

なお、この記事の良かった・悪かったことはあくまでぼくが初治験で行った病院での出来事に関してです。なので必ずしもすべての病院にあてはまるわけでは無いので注意してください。

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初めての治験中に実感した良かったこと

自由時間が多い

入院治験の大きな魅力の一つといえば、まずこの自由時間の多さが挙げられます。ぼくの初治験も大半が自由時間でした!

ただ、さすがに投薬日となる2日目の朝~夕方までは採血等の検査で忙しいです。しかしそこを乗り切ればあとは施設内ならば好きに過ごせます。

ぼくは大半の自由時間をパソコンでブログを書いたり、ネットやソーシャルゲームをして過ごしていました。周りに誘惑が少ない環境なので作業が大そうはかどります。

なので治験は特にぼくみたいな、パソコンのみで完結する副業(または本業)を持った人にとってはかなりうってつけと言えます。ぼくたちとほぼ入れ替わりで退院した人(おそらく別の治験)の中には、談話室で資格の勉強をしているような方もいましたね。

ご飯がおいしい

ぼくが初治験で入院した施設はありがたいことに、食事がかなりおいしいところでした!食事は時間になったら調理師の方が病室へ合図に来るので、そこから皆でぞろぞろ食堂へ移動して食べる感じになります。

それと食事は投薬日のみ朝食抜き、全部で10食出ました。入院中おいしいごはんを10回食べるのと、イマイチなごはんを10回食べるのとでは間違いなくモチベーションにかなりの差が出ます

ちなみに食事内容については前回の治験記事にメニューの一例が載せてありますので、どういうものか気になる方は読んでみてください。さすがに画像はのっけられませんけど……(そもそも撮影禁止)

あとついでに書くと、この後2回目に入院した病院と3回目に入院した病院はごはんがあまりおいしくなかったです。なのでこの辺はやはり施設によって大きく差が出ますね……

お金がたくさんもらえる

外せない治験の魅力といえばやはりこの報酬面でしょう、全日程終了後には多くの協力費が振り込まれました。ぼくの場合は10万5000円、4泊5日入院と3時間ほどの通院2回でこの報酬額です。

こうして報酬額だけを見るとかなり魅力的に映るかもしれません。

しかし実際のところ治験は拘束時間が凄まじく長いので否が応でも協力費は高くなってしまう、というカラクリが存在します。24時間拘束だけ数えても丸3日分ありますからね。

ちなみに時給を単純計算すると、睡眠時間をカウントしない場合は時給およそ1480円(71時間拘束)。単純に全拘束時間で割れば約1050円(100時間拘束)でした。

なので「治験だけ特別に割りが良くて稼げる」という訳では決してないようです。どちらかというと治験の強みは自由時間の多さにこそあるのかもしれません。

※ただし事前検診~通院等を含めるとかなり長くなる

アメニティが充実していた

治験に行く前には歯ブラシやバスタオル等、完璧に準備しておくつつもりでした。しかしぼくが行った施設は歯ブラシや歯磨き粉はもちろんのこと、タオル類もすべて用意されていました

しかも備え付けのシャンプーなんかも業務用じゃない、ちゃんとしたメーカーの物が置いてありましたし、入院中は常に病院着を着るので私服も持って行く必要がなかったです。

なので持っていく身の回りの物と言えば下着とカミソリくらい。おかげで荷物は最小限で済んでかなりありがたかったです。

ただしぼくはカミソリをシャワー室へ持ちこみ忘れることが多かったです。おかげで何度かひげを剃りそこねました、わざわざシャワー後に洗面所へ戻って剃り直すのもなんだかイヤでしたしね。

談話室が落ち着く

ぼくは自由時間が2時間以上続くときは、即座にパソコンを持って談話室へ行っていました。

談話室だと椅子と机が使えますし、マウスやキーボードの音も遠慮する必要がなかったのでベッドのうえ以上に過ごしやすかったです。

そして何より助かったのが、入院中は常にベッドの上で過ごすような方が結構いたことです。

そのおかげで談話室自体がそんなに混みませんでした、たまに一人きりになれる時もあるほど。ベッドの上以外の居心地はこれからかなり重要視していくと思います。

自分に割り当てられたベッドが部屋の角

治験に参加した人数は全部で10人程度、ひと部屋2列に全員が寝泊まりします。そこでぼくは運よく部屋の端っこのほうのベッドが割り当てられました!

なのでぼくのベッド周辺にいる人は"左隣り・向かい・左ななめ前"の3ヶ所だけです。視界に他人がいると落ち着かない自分にとって「右側が壁」というのはかなり大きなメリットでしたね。

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以上、入院中に実感した良かったことでした。そしてここからは悪かったことを書き並べていきたいと思います。

初めての治験中に実感した悪かったこと

病室が静かすぎる

ぼくは間違いなく、うるさい環境より静かな環境のほうを好みます。そして良かったことに、治験中に過ごす病室は私語や通話が厳禁

もちろん何かしらの物音はよく立てられますが、基本的には皆ベッドの上でまったり過ごす時間が圧倒的に長いです。そのおかげで病室はかなり落ち着いた環境になっていました。

しかし日中は遠くのほうから看護師の方々の声や作業の音などが聞こえてくるのですが、夕方も過ぎるとそれも聞こえなくなります。その結果、夜になると病室は完全なる無音に。こうなると息が詰まって逆に落ち着きません

ぼくはよく談話室に避難していたせいか、逆にベッドの上に慣れるのに時間が掛かってしまったんですね。それでもさすがに治験終盤になると静寂もそこまで気にならなくなってはいました。

ベッドの上でネットができない

いくら談話室が落ち着くと言えど、採血や食事の際は病室で待ち構える必要があります。なので時間の30分前にはパソコンを持って帰りベッドの上で待機していました。

その待ってる間にちょろっとネットでも……としたいところでしたが、なんだかネットにかなり繋がりづらいんです。

他の人たちは普通にスマホをいじっていたので、ぼくのベッドの位置(ちょうど部屋の角)が悪かったのでしょうか。たまにネットに繋がってもすぐ切断されます。

病室はマウスやキーボードの音に気を使うのでがっつりパソコンをいじるつもりは元々無かったですが、それでもかなり予定が狂った感があります。なので結局ベッド上では小説ばかり読んで過ごしていました。

入院初日の睡眠時間が少ない

基本的に病院は22時消灯、朝7時起床でした。なのでかなりゆっくり寝ることができます。

ただ入院初日だけは例外で、その日は最速でも深夜1時就寝の翌朝6時起床でした。

それに慣れない病院で1時きっかりに寝られるかというとそうもいかず、取れた睡眠は4時間にも満たなかったと思います。おかげで翌日はかなり眠かったですし、周りにいる人たちもだいぶ眠そうでした。

ただ救いだったのが、うたた寝・昼寝は普通に許されていたことです。投薬してからしばらくは横になることができませんが、起こしたベッドにもたれかかって寝ることは可能でした。

それに治験によっては投薬日の夜中2時間おきに起こされ採血される案件なんかもあります。ぼくも事前検診でその説明を受けた時はビックリしました、結局落ちましたが。

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間食ができない

どの治験でもそうですが、病院内で食べられるのは病院内で出されたものだけです。お菓子やおにぎり等の持ち込みは一切許されません。

ぼくは普段部屋でくつろいでいる時はとにかくお菓子をむさぼりまくるので、やはり治験中もふとした時におやつが食べたくなってしまいます

それでも完全にリラックスした状態にはならなかったせいか、想定していたよりはあっさりガマンできていたと思います。緊張状態にあると胃の活動も落ち着くんでしょうか。

コーヒーが飲めない

間食はあっさりガマンできていましたが、こっちは結構キツかったです。毎朝必ずカフェオレを飲み、日中も必ず1本缶コーヒーを飲むような自分にとって、入院中は水しか飲めないというのはかなりこたえた覚えがあります。

病院の食事は味が濃くおいしかったので、退院直後もガッツリした食事というのは思ったほど食べたくはなりませんでした。しかしその分とにかくカフェインが摂りたくなるんです、退院後は自販機で即カフェラテ買って即飲みましたね。

食事を残すことができない

治験中に出された食事は完食が義務付けられます、被験者たちの条件をそろえるための基本ですね。しかし何度も書いてますが病院で出された食事はかなりおいしいので、食べるのは苦ではなくむしろ楽しみのひとつでした。

ただしひとつだけシンドかったのが、朝食です。僕は起きてからしばらくはあまり食欲が湧かない体質なので、朝食だけ少しお腹が苦しかったのを記憶しています。

また朝食も量が結構あるんですよね、「メインのおかず+食パン2枚+サラダたっぷり」のような感じに。普段は絶対食べない上等な朝食、何の制約もない状況でゆっくり食べたかったです……

トイレが心配

治験中は基本的にトイレへ自由に行くことが可能です。とは言え検査の時間には必ずベッドの上で待機しておく必要があるので、それまでにトイレは済ませておく必要があります。

なので僕が心配だったのが「検査開始直前に腹が痛くならないか」という点でした。検査時間のスケジュールを守らないと最悪その場で帰らされると散々脅されたおかげで、トイレの心配が常に付きまとう事となりました。

スリッパがうるさい

治験では使い捨てスリッパが支給され、入院が終わるとゴミ箱へ捨てて解散となります。

そして問題はそのスリッパなんですが、とにかく歩くたびにうるさいんです。一歩歩くたびにかなり大きい音がペタペタと鳴ります。

とは言っても気になるのは他人の音ではありません、そのあたりは生活音なのでまったく気にはなならないんです。気にするのは自分が鳴らす音のほうですね。

ぼくは普段飲む水の量が多く、そしてそのせいかトイレが近いです。部屋を出て紙コップに水を汲みに行く回数も、トイレを往復する回数も他の人よりかなり多いです。

そしてそのたびにスリッパからかなり大きい音でペタペタペタペタ鳴らします。シンと静まり返った夜の間なんか特にきまりが悪いです。

こういうの自分は気にしすぎなのかとも思いますが、少なくとも入院中かなり気になった部分であることは確かです。

そして1度夜中トイレに行きたくなったことがありまして、そこはさすがに気にしすぎとか言ってられませんでした。なのでその時は手にスリッパを持ち、裸足のままトイレの前までおもむいた覚えがあります。

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投薬日は風呂に入れない

入院初日はシャワーを普通に使えますが、翌日の投薬日は丸一日シャワーを使えません。しかしぼくは「1日くらいなら入れなくても平気だろう」と楽観視していました。

しかし投薬日は携帯できる心電図を身体に1日中取り付けておく必要があり、その関係でお腹の数か所に吸盤を付けるんです。なのでその吸盤を付けた個所が1日も経てばかなり痒くなって、翌日の朝なんかだいぶ辛かったですね。

常に周りに人がいて無意識に気になる

治験で一番シンドかったことと言えばやはりコレでしょうか。ぼくは人見知り故か知らない人が周りにいる状況が好きではなく、喫茶店みたいなところでも全くくつろげません

今回の治験は4泊5日、このほぼすべての時間帯で周りに知らない人がいる状況ですからとにかく落ち着きませんでした。最初の3日間なんか特にヒドいものです。

実際、詳細は分かりませんが「こういう状況は自分には合わなかった」と2日目の朝に辞退して帰った人も見かけたことがあります。その方は見るからに疲弊している様子でした、自分も他人事じゃなかったので心苦しかったです……

申し込みから治験完了までが長い

この案件に限らず、治験はけっこう申し込みから全課程修了までの期間が長いです。今回の場合、

  • 申し込みから事前検診までおよそ10日
  • 事前検診から入院まで1週間
  • 入院後、次の通院日まで5日
  • そこから最後の通院日まで6日

投薬後の時間経過を待つための兼ね合いからでしょうか、あいだあいだにかなり日数が空きます。なので必然的に、申し込みから全日程完了までにかなりの期間がかかってしまいます。今回だと4泊&通院2回の治験なのに1ヶ月以上かかってますね。

他の短期アルバイトだとこのようなインターバルはまずありえないので、ここは間違いなく治験の不利なところでしょうか。

そして何より、この入院日・通院日は完全に予定をフリーにしておく必要があるのもやっかいです。こういう関係で、サラリーマンが副業で入院治験というのはかなり厳しくなります。

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細かい部分の長所・短所

大きなところで言ったらこのくらいでしょうか。そのほかに細かいところを挙げると、

・生活費が浮く

入院中は当然自宅アパートを使わないので、光熱費がまるまる浮きます。そして特にありがたいのが食費ですね、およそ4日分の食費がゼロになるのは大きいです。

・検査中はヒマ

通常の自由時間は何とでもヒマをつぶせますが、採血や血圧測定中はベッドのでじっとする以外できなくなります。なのでその間ちょっとヒマです。

・検査が1人目

被験者に割り当てられた番号が一番若かったせいか、各種検査はぼくからがスタートでした。なのでトイレに行くタイミングはよりいっそう慎重に見計らう必要があり、ちょっと不便です。

・交通費は自費

それなりにまとまった金額が手に入る入院治験ですが、交通費は別で貰えません。なのでぼくみたいに遠方から通う人はそのぶん旨味が少なくなります。

・留置針が外れた後の採血が痛い

治験中は基本的に腕に針が刺さりっぱなし(留置針)なので、何度採血をしようがその間の痛みはほぼ皆無です。

しかしぼくの場合入院4日目にその留置針が抜けてしまったので、そこからは毎回いつもの採血が開始。腕に針を何度も抜き刺ししました、なのでそこからはやや痛かったです。

まとめ

  • 初めて行った入院治験は自由時間が多く、ご飯がおいしく、報酬もしっかり貰えた
  • アメニティが充実しており談話室も使いやすかった、ベッドが壁際だったのも嬉しい
  • ただしベッドの上だとPCがネットに繋がらないのは痛手
  • 病室が静かすぎて、また常に周りに人がいて落ち着かない
  • 間食不可でコーヒーも飲めない、食事を残すのも禁止
  • 投薬日前日は睡眠時間が短く、当日は入浴が不可になる
  • 気にしすぎとは思うが、自分の出すスリッパの音が気になった
  • 治験申し込みから全日程完了までが長い

以上初治験で良かったこと・悪かったことについてでした。改めて列挙すると悪かったことのほうがはるかに多かったですが、たいていは覚悟していた範囲内のものではあります。

それに「治験の雰囲気に慣れない」系統のものは経験を積むにつれ無くなっていきました。さすがに初治験真っ最中は何かとシンドかったですが、終わってみればなんてこと無かったですね。

しかし治験は1つの病院だけでおこなっている訳ではないので、別の病院ではまた違った試練に立ち向かうこととなります。なのでこれからも気を引き締めつつ、どんどん新たなる治験に挑戦していきたいと思います!

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