はじめて治験で入院してきたので、その体験記を書きます【4泊5日+α】

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皆さんは「治験」というものをご存知でしょうか?これも今となってはよく知られた単語かもしれません。

聞いたことの無い方へ簡単に説明すると、「発売前の薬が安全かどうか、健康な成人や患者に使用して効果や安全性を調べる」行為をいいます。

この単語、以前は「入院バイト」という表現で見かけることもありました。決して正式名称ではありませんし、もうすっかり死語ですけどね。

この治験ですがモノによっては拘束時間がかなり長くなるため、終了後に結構な報酬をいただけるものもあるんです。なのでぼくも「常に金欠な自分にうってつけじゃんか!」と思い立ち応募、めでたく検査に合格し入院をキメてきました。

という訳で今回は「はじめて治験に参加して感じたこと」について、できるだけ詳しく書き記していきたいと思います。とは言え実はいま現在、この初入院のあとすでに2回別の治験に参加してるんですけどね。

治験について書く前に

まずはじめに治験に関してですが、基本的に飲んだ薬や検査内容等について第三者に伝える事は禁止とされています。事前の健康診断でも説明がありますし、入院前に貰う注意事項の書類にもこれについて書かれていました。

なのでこの記事ではそのあたりに関してや、それ以外の入院する施設について等もかなりボカしまくって書いていくことになると思いますのでそこはご了承ください。まぁ出された食事の内容・報酬額くらいならセーフかな……?

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ぼくが参加した治験について

ぼくが今回参加した治験は「4泊5日を1回+通院2回」のタイプのものでした。気になる報酬、協力費(正しくは負担軽減費と呼びます)は総額11万5000円です、事前の検査で5000円×2、入院完了後に10万5000円が振り込まれました。

この報酬額がいくらかについてですが、治験紹介サイトで応募する段階から全て公開されています。いくら貰えるか分からないまま入院なんてことはあり得ません。

治験に応募→入院するまでの経緯

今回の治験ですが、数年前に説明会の参加だけ済ませておいた治験ボランティア「JCVN」※から応募しました。

そしてかかってきた電話で事前検診の予約を取ります、このあらかじめ行う健康診断をパスしないと治験本番には参加できません

※JCVN=大手治験紹介サイト、ただし紹介には説明会への参加が必須

そして予約した日時に治験を実施する病院へおもむき、説明会のあとに体重測定や血液検査等を数時間にわたって受けます。これらを全てやり終えたらその日は解散、協力費として5000円を手渡しで受け取って帰りました。

この実質的な交通費となる協力費は当然ながら、検査結果の合格/不合格に関わらずに貰えます。ここは病院によって金額はまちまちですが、それでも2000円~5000円は貰えるはずです。

ただし検査前に辞退した場合、このお金は貰って帰れないハズなのでくれぐれもご注意を。しかし副作用が心配だったり、検査内容が自分と合ってない場合(採血が多すぎる等)はむしろ辞退して正解かもしれません。

そして検査をパスできたおかげか、後日「検査に合格したんだけど入院できるよね?」的な電話が病院からかかってきました。そこでYESと答えたら入院に関する注意事項や日程など説明を受けます。

そしたら入院1週間ほど前にPCR検査でもう一度病院へ行きます。終了後にまた負担軽減費5000円を貰って(太っ腹!)帰宅。その1週間後の昼にいよいよ入院です、荷物をたっぷり抱えて病院へ向かいました。

入院から退院までの日程

入院1日目(入院日)

朝から長時間の絶食を経て病院へ昼過ぎに到着、そしたらまずミーティングや病院着への着替え、治験説の案内説明等を行います。そして直後にひと通りの検査、それが終わるとあとは基本的に自由時間です。

実際に投薬を開始するのは入院の2日目で、初日は被験者全員の身体の状態をそろえるのが主な目的なんでしょう。それと初日に病院の雰囲気へ慣れておくというのも重要な課題です。

ちなみに食事は15時過ぎあたりに軽食(小さめワッフル+乳酸菌飲料)、夜は19時に普通の食事が出ました。シャワーも決められた時間内なら好きなタイミングで使えます。

初日はおもに説明会と、最低限の検査のみ

入院2日目

この日の朝にいよいよ投薬です、最終検査で異常がない事を確認したらいざ本番。数人の医師に監視されながらの服薬です、薬を飲むのはこれ1回きりになります。

そして問題はここからでした、このあとは昼まで15分か30分おきに採血が繰り返されます。

しかもその合間に血圧やら心電図の状態やらの確認もあるので、小説を読んだり携帯を見たりするスキも長時間連続にはありません。なので検査時間、すなわちベットの上でじっとしながら天井を見つめる時間が相当に多くなり、その間かなり暇だった覚えがあります。

ただし採血に関しては腕に留置針といって、血管に針をさしっぱなしにする措置をとられます。おかげでいちいち注射針を抜き差しする必要が無く、腕の負担はかなり少なかったです。

そして昼以降は採血が1時間に1回になり、夕方から2時間に1回に減ってようやくまったりできます。ちなみにこの日は昼と夜に普通の食事が出ますが、朝食は抜きです。入浴も禁止されました。

2日目に投薬、この日はとにかく検査の嵐!
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入院3日目・4日目

入院3日目と4日目ですが、朝にひと通り検査をしたらあとは何にもありません。食事時間の少し前に部屋で待機しておく以外はただひたすらに自由時間です。

なので暇をつぶす手段さえ用意しておけば後はなんてことなく、ここからは旅行先のホテルで引きこもっているような感じになります。シャワーも朝食後から寝るまでの間に自由に入れます。

ちなみにぼくは自由時間の大半を談話室でパソコンをして潰していました。ただ前日の投薬日は大半がベッドの上でしたので、大昔に母親から借りた小説(海と毒薬)を読んで合間の自由時間を過ごしていましたね。

入院3~4日目はただひたすらに自由時間!

入院5日目(退院日)

入院5日目、この日がとうとう退院日になります!起きてすぐにこれまで何度も行ってきた検査をひととおりこなし、このあとやってくる通院日に関しての説明を受けたら午前11時前には解散です。

そして当然ながら、病院を出た直後の解放感は凄まじいものになります。いくら自由時間が多いと言えど、やはり慣れない環境で長時間過ごすのはシンドいですからね。

それと協力費ですが、この時点ではまだ1円も受け取れませんでした。このあとの通院×2回を終えてからやっと振り込まれます、この病院は完全に焦らすスタイルのようです。

退院日はお昼前に解散 ※朝食なし

通院1回目

退院から5日後、1回目の通院日がやってきました。朝の10時にまた病院へおもむき、ひと通りの検査や簡単な診察を行います。

この検査は今まで何度もやってきたものなので、もはやスケジュール表を見ずとも手順は頭に入っているレベルです。すべての検査をスムーズに終え、3時間もかからないうちにその日は解散しました。

※激しい運動や飲酒も禁止

長い入院をこなした後にまた通院というのは初めかなり面倒でしたが、ここで通院したぶん当然このあと貰う協力費も高くなります。そう考えると、面倒な気持ちもいくらかマシになりました。

ただ、ぼくは埼玉から都内の病院に通ったので電車で片道1時間半以上かかるのがシンドかったです。交通費も往復1500円くらいかかりますしね……

通院日は入院日にやった検査をワンセット行って終了

通院2回目(全日程終了日)

1回目の通院から6日が経ち、2回目の通院日がやってきました。この日の検査を終えたら晴れてすべての日程が終了になります!

この日はまた早起きして病院へ10時前に到着、ここからの流れは前回の通院日とおんなじです。その日も3時間もしないうちに検査が終了、医師から「ひとまずこれで治験終わり!」の一言を貰い、退院日と同じようなすがすがしい気分で病院を出ます!

ただ先ほども述べたように協力費はこの最終日には貰えません。2回目の通院日から1週間してから10万5000円が口座に振り込まれました、1週間程度ならまぁヨシとしましょう。

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入院中のあれこれ

病室について

今回参加した治験は被験者が全部で10人程度、1つの広い縦長な病室で全員が寝泊まりします。ベッドの間隔はかなり狭いですが、ぼくは壁際だったのでだいぶ助けられました。

そして仕切りのカーテンは少しだけしか閉められず、ベッドの上の姿はお互いかなりオープンです。ただし寝るときだけはカーテンを全て閉められます。

また病室は私語禁止なので、夜なんかはシンと静まりかえった状態が続きます。ぼくはこの物音ひとつにも気を使うような空気(気にしすぎ?)と、周りに常に人が見えているという状況がどうにもイヤで、可能な限り談話室に避難して過ごしていたという事情があります。

シャワーについて

初日と2日目を除けばシャワーはほぼ1日中、好きな時間に入れます。おまけに広くないとは言えシャワー室も数が多かったため(8つくらい)、シャワーのタイミングを見計らう必要もあまりなくて助かりました。

おまけにタオルや歯ブラシなども支給されたのは大助かりです。病院着(パジャマっぽい服)も用意されましたし、持って行った荷物はかなり少なかった覚えがあります。

被験者同士の雰囲気について

入院中の被験者達に関してですが、自分も周りも雑談ひとつ起こりませんでした。「被験者どうし談話室で軽い世間話」なんてこともなく、知らない人との会話が疲れる自分としては相当気が楽でしたね。

なので入院中はみな思い思いに、各自ベッドの上なんかでスマホやパソコンをいじったりしている様子でした。もちろん食事中も全員無言、これだとだいぶ気が楽です。

食事について

病院で出される食事ですが、めちゃめちゃおいしかったです!調理場で作られた結構ガッツリした食事が、毎食それなりの量で出てきます。

ただし当然ながら間食は一切できませんし、普段飲める物も水のみです。その水ですら、投薬日は飲めない時間帯もありました。

そしてここからは今回入院した病院の食事メニューの一例を記してみましょう。それと一応書いておくとぼくが今回入院した病院がたまたまハイレベルだっただけで、この後入院した別の病院は2ヶ所とも並レベルだったので注意です。

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朝食の一例

  • 食パン2枚+はちみつ小袋
  • 生野菜サラダ(量たっぷり)+ドレッシング小袋
  • 鶏肉とかぼちゃの煮物(たっぷり)
  • 飲むヨーグルト

昼食の一例

  • 焼き鮭(コッテリみそ味)
  • 小松菜の煮物(しょうゆ味、珍しく単調な味つけ)
  • いんげんのみそ汁
  • ごはん

夕食の一例

  • チキンのごま焼き(おいしい)
  • かぼちゃサラダ(レタスが敷かれている、うま味の強い味付けでおいしい)
  • 小松菜のすまし汁(なんかやたらうまい)
  • ごはん

こんな感じで、どのおかずもかなりおいしくボリュームもたっぷりでした!ただこの食事は残すことができないので、起き抜けにあまり食欲が湧かないタイプの自分は朝食のみまあまあ苦労した覚えがあります。

そして一度夕食にチキンカレーが出まして、これがまた濃厚な味わい&具沢山で絶品でした!できることならおかわりしたかったです……

過ごしやすさについて

入院中は看護師の皆さんの態度も優しく、採血のときなんかも毎回かなり気を使ってくださいます。「単なる実験用モルモットとしか見られてない」などという感覚は全くありません。

ただ気になったのが、何度も書きますが「不特定多数との共同生活」といった面です。基本どこにいても常に知らない人が周りで過ごしているわけで、そういうのをかなり気にしてしまうヘタレの自分にとってはそれなりに辛かったです。

入院患者の栄養をチェックしたり、外来の患者に食事指導をする、病院勤務の管理栄養士・麦子。頑なに病院食を拒む人、食べる気力のない人…

まとめ

  • 治験へ参加するには事前に行われる健康診断をパスする必要がある
  • 投薬日はひっきりなしに検査・採血があって大変だった
  • 投薬日を乗り切った後はほとんどが自由時間!
  • ごはんがおいしい病院だったので食事時間がかなり楽しみに
  • 周りにいつも他人がいるという状況に慣れず、常に落ち着かない日々だった

シンドイ場面もあった今回の治験でしたが、まったく後悔はありません。純粋にやって良かったと思いました、なにより報酬も入ってきますしね。これからも機会があればやってみる予定です。

ぼくがこの時飲んだのはどちらかというと新薬寄りの薬でしたが、投薬後の副作用はまったく見られませんでした。ただ飲む薬によってはそれが無いとも限りませんので、これから治験を考えている方はそのあたりくれぐれも注意してください。

※いわゆるジェネリック医薬品の治験

今回こうして初治験の体験記を書いてきましたが、これでもまだ書き切れていません。なのでこの後に改めて「初治験で良かったこと・悪かったこと」という記事を上げる予定ですので、よろしければそちらのほうも是非ご覧ください!

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